児玉樹・作品 -優しく幸せドタバタ漫画家-

児玉樹・作品 -優しく幸せドタバタ漫画家-

漫画には様々な想いや世界が詰まっています。
どの作品も基本的には読者を楽しませようと日々進化しています。
バトル・異世界・恋愛・SF・ファンタジー・ギャグetc…
ジャンルも様々ですし、
オリジナル以外にもコミカライズやアンソロジーなど原作有りの作品も。
今回紹介するのは、原作を丁寧に活かした上質なコミカライズを筆頭に、
独自の世界観でモブキャラすら魅力的に仕上げる漫画家「児玉樹」先生です。

作風と世界観

児玉先生の描く漫画の特徴は、「ドタバタほのぼのラブコメディ」です。
主要キャラクターに魅力があるのは当然ですが、
モブキャラクターが本当にモブなのかと疑問に思うほどに魅力的で、
思わぬ出世をしたキャラクターも存在します。
また明確な悪意がほぼほぼ存在せず、
温かく優しい物語で、安心して読み進めることができます。

妖怪や福の神を始めとした、
不可思議や超自然存在が物語の1つの柱となっています。
また、全体的に和風テイストなので取っつきやすさがあります。
個人的感想ですが荒んだキャラクターも読者も幸せになれる、
一服の清涼剤的な感覚で楽しんでいます。

上質なコミカライズ

ゲーム原作のコミカライズが非常にクオリティが高いことでも知られています。
原作設定や雰囲気・世界観を丁寧且つ細やかに仕上げ、
随所にオリジナル要素を加えることで一層の味を出しています。
基本原作に忠実でありながら、
原作では拾いきれなかった要素の補完も行うシーンも魅力の1つです。
コミカライズから原作へ逆輸入された要素もいくつかあり、
モブキャラから攻略可能ヒロインへ昇格させた事例もあります。
大体何かと微妙な評価になりがちなゲーム原作コミカライズも、
児玉先生の作品は評価が高く、
良作コミカライズの話になる度に話題になります。

児玉節

古今東西、恋愛物やラブコメは多数存在して進行形で生まれています。
物語は様々な節目やターニングポイントが存在します。
作品的には盛り上がる見どころです。
日常が一気にシリアスやドロドロ展開になんてことも。
好きな人は好きでしょうが、個人的に苦手な展開でもあります。
しかし、その負の展開を正の結末にもっていけるのならば別の話です。
児玉先生はその展開が非常に上手です。
キャラクター一人一人の「想い」や「行動理念」が純粋なので、
読んでいて気持ちが良いです。
こう言う思考や生き方ができれば、
世の中が幸せに良くなるのにと思ってしまいます。

これらを含めて「児玉節」と言いましょうか、
独特であり粋な論理が他の漫画家に無い浄化作用が生まれるのです。

主な作品

コミカライズ作品
・Canvas2 エクストラ・シーズン/原作:F&C FC01(全1巻)
・Canvas2 ~虹色のスケッチ~/原作:F&C FC01(全4巻)
・FORTUNE ARTERIAL/原作:AUGUST(全7巻)
オリジナル作品
・てるてる天神通り(全5巻)
・まほマほ(全3巻)
・はらほろキーパーズ!(既刊2巻だが、打ち切りになった模様)

いずれも角川コミックス・エースより販売されています。