カンブリア宮殿オリエンタルランド続編/全社員の9割がバイトで回る!

ディズニーリゾートで働く喜びを意識させる優遇制度イメージ図

http://www.castingline.net/disney_benefits/ より 働く喜びを意識した採用を感じさせる 仕掛けに満ちている

前回のレポート「カンブリア宮殿/オリエンタルランド東京ディズニーランド開園に17年

はご覧いただけましたか?東京ディズニーランドが株式会社オリエンタルランドによって誕生した経緯を中心にレポートしました。今回のレポートは時間軸をぐっと現代に戻してカンブリア宮殿で加賀見CEOの名言を中心に展開します。

加賀見CEO写真

http://tower1912.blog.fc2.com/blog-entry-53.html より

加賀見CEOの口癖、モアロマンティックとは?

加賀見CEOは東京ディズニーリゾートに携わった東京ディズニー歴50年のいわば生き字引的人物です。ディズニーシーの建設中によく「モア、ロマンティック」が口癖だったようです。

好きなキャラクターは「ダンボ」。「重たい像が空を飛べるはずがない」という常識をアニメーションでは自由に空を飛びまわるそんな夢の世界を加賀見CEOは嬉しそうに話すのです。

ディズニーとは日常の世界を忘れてファンタジーやイマジネーションの世界に没入できる空間であり、ファンはそれを求めて集まってくるのでしょう。

夢に限界などなく広がっていくばかりです。

入園料とグッズの販売の比率はほぼ同じ

独自のメニューやグッズを常に自社開発する。

番組では来年の干支を意識したヒツジのオラフを商品化しています。ディズニーキャラでは特に目立った存在ではないにも関わらず、日本人が好みそうなキャラクターグッズを古い作品から遡り開発するなど、年に200アイテム以上の新製品を作っています。

小分けできる歯ブラシやキャラのかぶりものが人気ですし、番組中でひときわ面白いものがディズニーキャラのおしゃもじが放映されました。

アメリカのディズニーグッズとは一味違う日本のディズニーならではです。

アルバイトであろうが、仕事をしている自分が出演者、主役だからキャストと呼ばれる

番組でキャストと呼ばれる社員。その全体の9割がアルバイトにも関わらず*1、ディズニーランドが運営を任されています。そのキャストの総数が驚きの数字計1万9000人だったのです。

40才台の女性キャストがちいさな子どもが食べ終わった後に、床でミッキーの絵が隠れているのを一緒になって探すように飽きさせない工夫が見られました。

その女性キャストのファンがいるくらいです。わざわざキャストにまで会いに来てくれて感激するという声が聞かれました。

特にマニュアルで縛らない。ゴミの掃除の仕方に工夫を凝らすキャスト

あるファーストフード店のようにマニュアルでギチギチに教育せず、来てくださったゲストにいかに「楽しい気持ちになって/幸せになって」もらうように工夫しているキャストの存在は、ディズニーリゾートへ行く楽しみのひとつです。

番組では雨が振りカッパを着ている中で落ち葉を集めてミッキーの絵を作る演出が披露されています。来園者は「雨だからかっがりしていたけれど、来てよかった」と嬉しそうでした。

キャストは出演者でもあり役者として主役なんだというおもてなしの心がにじみ出る場面が放送されます。アルバイトの時給は1,000円という情報もあります。そこから、正規雇用に至るまでは相当な関門であることは容易に想像が付きます。

それでもディズニーの世界に魅せられて働きたい人は後をたたないようです。

毎日必ずアンケートを取る、建物毎の防火・防災訓練を年間で180回実施*2

東日本大震災で万を越える規模のお客さんを怪我ひとつなく帰宅させ、寒くなったために、タブーとされているダンボールまで使って一夜を超えたそうです。震災時には施設内にあったお菓子など振る舞って動けなくなったお客様に気遣いします。

(村上龍氏が、日常生活の雰囲気を持ち込ませないために普段はダンボールは持ち込み禁止なんですよねと相槌を打っていました。)

放送中には、いろいろな印象的な言葉が飛び出してきました。中でも印象に残ったのが、冒頭部分で、東京ディズニーリゾートは1日かけても全部回れない設計をしてある対話部分です。

全部回れたら満足してリピーターが減ってしまうし、かといって広過ぎたら消化不良でチケットの値段が高く感じるそうです。

「満足に成長はない」、だれでも発言するだけで実行するのは難しいものですが、実際に東京ディズニーリゾートを50年かけて発展させた加賀見CEOから出る言葉には重みがあります。(加賀見CEOも有名人で一緒に写真を撮影してほしいという場面さえあったほどです。)

現実に疲れたら東京ディズニーリゾートでロマンティックな世界に浸るのもいいかもしれません。このリポートを読んでいるあなたも行ってみたくなりましたか?!

参考)

*1 9割がバイトでも最高のスタッフが育つディズニーの教え方 – 中経出版
福島 文二郎(ふくしま ぶんじろう)著による9割がバイトでもシリーズ

*2 細川馨の会社を元気にする企業フィロソフィー第5回「オリエンタルランド」東京ディズニーリゾートTDLのゴールは「ゲストにハピネスをお届けする」こと(2012年05月22日)

ディズニーのSCSEをご存知ですか?「会社として大切にするべきことと優先順位」に注目してください。まず安全なんですね。

1.「Safety(安全)」
2.「Courtesy(礼儀正しさ)」
3.「Show(ショー)」
4.「Efficiency(効率)」

ショー>効率というように効率は一番後なんですね。

考えてみたい小さなヒント

ショービジネスといえば宝塚。高塚の生みの親は阪急電鉄。時代が大正時代からのショービジネスですが、比較してみると何か発見があるかもしれません。アニメーションキャラクターと男装した美しい女性のロマンティックさ。どちらも熱烈なファンがいることは周知の通りです。