親子で学べる格安PC「イチゴジャム」組立キット!ベーマガ時代が再び?

子どもと一緒に2,000円という低価格でBASICのプログラミングができるボード

http://pcn.club/ichigojam.html より

2016-5-21追記あり!

親子で学べるプログラミング特集、ビジネスマン向けの月刊誌では日経PC21やプレジデントなどで特集がしばしば組まれます。

今すぐ始めるプログラミング

私たちの生活とITはもはや切っても切れない。
プログラミングは今後さらに重要性を増すスキルだ。
ところが「難しそう」という印象だけで目を背けていないだろうか。
基礎を学ぶだけでも世界は一気に広がる。

とビジネスマン向け週刊誌の週刊東洋経済が 2016年5月21日号において大きくプログラミングについての特集を打っています小難しいそうなプログラミング言語なしでも始められると綴られています。

興味を持った方は、店頭やオンラインで購入したり、dマガジンのような読み放題での一読がおすすめです。もちろんイチゴジャムも登場しています。

なんと親子でプログラミングを学べる税込2,000円で格安PCが買える時代

OSはWindows?Mac?Linux?いいえ違います。ケータイサイトからPCサイトを閲覧する際の有名アプリjigブラウザで有名な会社が開発したBASIC言語が走るモデルです。

以前にBASICが走る任天堂DSソフトプチコン3号について 2014年11月20日 に特集したのですが、このIchigoJam(以降イチゴジャムと呼びます)という名前のついた簡易PCのシンプルさに、プチコン3号の機能がどれほど豪華だったか思い知らされることになります。

パソコンが普及する前はマイコンと呼ばれ、MSXがブームの到来により少し価格が落ち着きますが、スペックは廉価版パソコン規格MSXなりの限界がありました。

MSXでさえも1984年当時、29,800円で「なんと安くなったもんだ!」とテレビCMが流れたくらいです。それから幾星霜。

プログラミングして保存する際のデータはカセットテープを使って録音する、テレビをモニターの代用にしてプログラミングしたデータでゲームができるとワクワクした世代が、わずか2,000円ほどの予算でパソコンの機能を1から学べる時代が来ているとは驚きます。

 

モノクロ画面で、しかも288×216ドットの絵でここまで動くというのはなかなかのものです。マシンのスペックの限界でただ動いているだけのプログラムとなっていますが、プログラミングした労作への尊敬の念を抱かれずにはおられません。(ちなみに初期MSXでよく見かけた画面解像度が256×192ドットでした。)

イチゴジャムはテレビの入力黄色の端子、いわゆるコンポジット出力のみで画面を見ます。ポピュラーなパソコン用のモニターのD-Sub15ピンではつながらないことにご注意のほどを。

過去を懐かしみながら、子どもと一緒にプログラミングに触れるのは、親子の両方で学ぶのに良いコミュニケーションになるかもしれません。

BASICの命令文の綴りが間違ってプログラムが止まるシンタックスエラーなどで、どこがおかしかったのか親子でうんうんと悩むのも、英単語に親しむよい機会でしょう。雑誌に印刷されたプログラムを打ち込んでいるだけなのに、Syntax errorの表示が出る度ベーマガと画面を照らし合わせてプログラマーになりきっていた若かりし頃を懐かしいという方も多いのではないでしょうか?

開発した福野泰介によると、

IchigoJam は、テレビとキーボードと電源をつなぐだけのシンプル構造。インターネットにはつながらない。危険なWebサイトの閲覧はもちろん、動画サイトを延々と見続けるようなこともできない。

できることは、BASICでプログラミングをするのみ。電源を入れるとメッセージと共に主人による指令、つまりプログラミングを待つのみ。プログラミングに集中できる設計となっている。

BASICが走るイチゴジャムですが、当初はFOR NEXT命令をあえて避ける仕様だったようです。2015年3月29日にこれに対応します。

イチゴジャムのプレスリリースによるコンセプト発表は2015年3月20日でした。それから9日にしての対応です。

FOR NEXT命令が使えるようになったイチゴジャム

http://fukuno.jig.jp/978 より BASICはIchigoJam ver 0.9.8 @taisukefとある

LOADやSAVE、RUN、GO TO命令とかCLSとかベーマガ世代ではおなじみだったはずです。そして、マイコン愛好家の金字塔であるマイコンBASICマガジンが電子工作マガジン2015年5月号から返り咲きするそうです。1コーナーとしてですが。

なんと「電子工作マガジン」で「マイコンBASICマガジン」が復活しました!

http://pcn.club/mbmagazine.html より

IchigoJam BASICのプログラムは1022byteという容量の中で完結する必要があります。わずか1KBですね。フロッピーディスクが主流だった時代でおよそ1.44MBですから、そのさらに1/1000になります。イチゴジャムの軽さ、それがパソコンのシンプルさの真骨頂でしょう。

対応するソフトも販売されているのですが、プログラムのソースコードの印刷された紙と記念シールというから驚きます。正確にキーボードから見本のように正確に打ち込んで晴れてソフトが動くわけです。

ただ、USBが主流になっているため、PS2コネクタのキーボードがあまり見かけなくなりました。(どこかのジャンク屋さんとかに転がっていそうなキー ボードを転用すればよさそうです。)お子さんも激しくキーボードを扱うため壊れても大丈夫なキーボードを通販で安く買うなどしておくといいですね。

プチコンの場合は、画面にペンでキーボードを突っつく必要がありましたが、イチゴジャムなら汎用のキーボードでサクサクプログラムを打ち込むことが可能です。別売り300円のゲームなども入力が速ければタイピング練習のよいモチベーションにもなります。

ここまでコンピュータの基本的な動作を体感できる絶好のスタンダードマシンとして今後注目されるでしょう。既に福井県鯖江市立鯖江東小学校他、こども向けイベントや高等専門学校など実績があります。

さて、株式会社jig.jp代表取締役社長 福野 泰介氏は福井工業高等専門学校の出身です。その福井高専は、福井県鯖江市に所在する国立高等専門学校です。

鯖江市と株式会社jig.jpがコラボし、若者だけでなくシニアITアプリ講座も開いていて、年齢層にとらわれないプログラミング技術文化の普及を目指している点が新鮮です。シニアがプログラミングするということに筆者はレベルが高すぎるのではないかと一瞬考えましたがただの杞憂でした。

鯖江市といえば、メガネの街で有名です。世界を代表するメガネのラインアートで有名なメーカーシャルマンの街でもあります。過去で特集した記事と接点があったのに筆者は驚きました。

福野 泰介氏は積極手に鯖江市を株式会社jig.jpの本店と位置づけるなど地域に根ざした仕事にも精力的に広げています。

この勢いでイチゴジャムが全国に利用される日が訪れるかもしれません。

 参考

BASICパソコン「IchigoJam」のスペック

CPU LPC1114 Cortex-M0(48MHz)
メモリー(RAM) 4KB
フラッシュメモリー 32KB(ただし、プログラム保存用は1KB×3)
表示文字数 36文字×27行(288×216ドット)
色数 2色(背景黒+文字白)
出力 NTSC(ビデオ出力)、LED、OUT×6
入力 PS/2キーボード、ボタン、IN×4
電源 マイクロUSB

IchigoJamの説明書・組み立て方詳細情報ページ

  • IchigoJam用EEPROM256Kbitモジュールにより、基本保存プログラム3個が32個へ増設することができます。

夏目漱石数枚でイチゴジャムはグレードアップします。

  • 基本モノクロ画面のイチゴジャムも拡張ボードPanCakeをつなぐことでカラー出力もできるようになり、音もグレードアップします。

IchigoJam ブレッドボードキットは価格が2,500円と500円増しながら、ハンダゴテを使わないで組み立てが可能なヤケドの心配な工作の苦手な子どもでも作りやすそうなうれしいモデルですね。

ハンダゴテの要らない組み立てイチゴジャムキットブレッドボード仕様

https://f.stores.jp/_files/hello002/e6613d0610171ddec308.jpeg より PanCakeでも同様にブレッドボード仕様2,000円がある

*アイキャッチ画像に使用したイメージイラスト画像は福井県発のプログラミングクラブネットワーク/PCNのIchigoJam製品サイトのトップから