クリミアのロシア編入問題とは?過去から現在まで時系列に解説

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つい最近になってロシアの侵攻ともとられかねないほどの勢いで編入をしたニュースは世界中を巻き込んでいます。

クリミアの過去と現在

クリミアはクリミア自治共和国といい、ウクライナのクリミア半島のうちウクライナ政府直轄市を除いた地域を治める自治共和国です。

もともとイスラム思想をもつ国家にローマ帝国の影響を受けてギリシャ語を話すようになった民族やキリスト教の民族を移住させ始めた結果、ロシア帝国時代の末にはロシア人居住率の高い地域へと変わっていったようです。

もともとの民族の割合が多ければ今回の編入にも反対派は多くなるはずですが、ニュースでもロシア編入への賛成をする方が多いです。
これは移住政策の結果ロシア人の居住者数が多くなってしまっているからでしょう。
現にロシア語を日常で使うウクライナ人の居住者数も多いため、ロシアへの抵抗も少ないからだと思われます。

しかし国内外を含め反対の意見も多く、国内の経済が不安定な時にこのような他国にも影響を及ぼすような動きはいかがなものかという考えや、強行的なロシアに対する不信感も多くあるのはもっともだとされます。

ロシアは「編入は住民投票で決定された民意である」という強硬な主張をしていますが、クリミアに対しては「国連憲章に違反する武力による介入である」と、国連側は総会での採決を狙っています。
この動きは国連が編入は無効であるというクリミアへの救済でもありますから動向が期待されます。

ロシア側も国境付近の軍の撤退をしていますが、欧米側への一時的なパフォーマンスとしかみられていません。
米ロの対談も不発に終わっている状況下では、ロシアの首相によるクリミア訪問は批判材料にしかならないようです。

クリミアの国内経済に対してロシアはクリミアの首都を「経済特区」として指定して、クリミア国内経済への介入の既成事実を作ろうと躍起になっているようです。
クリミア国内にロシア並の税制優遇を行い、年金や海外からの投資税優遇措置を検討しているそうです。
クリミアの標準時を「ロシアのモスクワの標準時に変更」という事まで行っていて、今までより2時間も早まってしまいました。

国際的な情勢

国際的にも今回の編入自体を憂慮していますが、それに対しロシアは「今回の編入は合法的な措置」であると主張しています。
この動きに国連は「ウクライナの領土であるクリミアへの編入は認められない」とする見解を表明しています。
これにはやはりアメリカ・EU加盟国などがロシアを囲い込むようなかたちで同調しています。

G8でもロシアの参加をさせなかったため「G7」になってしまいました。
ロシアはこれに「(G8に)しがみつく気はない」というような強硬発言もしています。

こういった応酬ではNATO(北大西洋条約機構)も一時的ですがロシアへの緊張を高めています。
現にEU加盟国は対ロシアへの共同戦略をたてて対応する事も視野に入れています。
EU加盟国にはウクライナ経由での資源調達を行っている国もあるため、エネルギー政策で苦慮する国も出てきそうです。

中国も常にロシアとは同調していたのですが今回はあまり大きな動きを見せてはいません。
ロシア国内の経済状況もあまり良い状態ではないので、中国は友好関係のメリットを享受できそうもないのが現実です。

これまでのアメリカはかなり強気で対応してきたのですが、オバマ大統領はこれまでと違い弱くなってきている経済への制裁をメインとしてロシアの揺さぶりをかけてきています。