A Hat in Time – 64時代の精神を受け継ぐ3Dプラットフォーマー

1996年に発売された「スーパーマリオ64」は当時まだ一般的ではなかった3D世界を自由に動き回れるゲームとして多くの著名人やメディアから称賛されています。

その後NINTENDO64では多くの3Dアクションゲームが発売されていきました。”A Hat in Time”はそんな64時代の3Dアクションゲームに強い影響を受けた作品です。

とある惑星を舞台に砂時計集め

主人公となるHat Kidは自分の宇宙船で自宅に帰る途中、たまたま近くを通った惑星のマフィアから通行料の支払いを命じられます。Hat Kidはこれを払いのけるものの、マフィアは宇宙船のガラスを突き破り、Hat Kidは宇宙船の動力である砂時計と共に宇宙へ放り出されてしまいます。

こうして自宅へ帰るために惑星に散らばった砂時計を集める旅に出るというのが本作のストーリーです。

帽子の力を借りて困難を乗り越える

このゲームの特徴は特殊な能力を持つ帽子を使ってゲームを進めていくことです。初期装備の帽子はどこに進めばよいのかを表示するものですが、移動速度が速くなる帽子や、時間を止める帽子、見えない足場を出す帽子などをステージに散らばる毛糸玉を使って作成していきます。

個性豊かな5つのエリア

エリア4の雲の上にある村は砂時計を入手した後も自由に探索できる

舞台となる惑星には、マフィアが支配する街や映画スタジオ、幽霊がうろつく森など、ラストステージを含む5つのエリアが存在します。最初はマフィアの街から始まりますが、ステージにある砂時計を集めていくことで新しいエリアがアンロックされていきます。

エリアによって目的は様々です。例えば映画に出演して映画賞に受賞させるために演技でスコアを稼ぐというものや、亡霊と契約して指示に従って手紙の配達や女王の亡霊がうろつく屋敷を探索したりします。

エリア内のすべてのステージをクリアしなくとも一定の砂時計を集めることで、次のエリアをアンロックして行けるようになるので、進め方の自由度は高いです。

魅力的なキャラクター達

マフィアを挑発するHat Kid

主人公のHat Kidは表情や動きが非常に豊かです。マフィアの近くを通るときに舌を出して挑発してみたり、女王の屋敷を探索するときなどは非常に怯えたような顔をします。

旅先で出会うキャラクター達もHat Kidをエイリアンだと思って怯えるマフィアだったり、高いテンションで語りかけてくる亡霊等、個性豊かなキャラクターが数多く登場します。しかし、残念ながら現在は英語版しかないため、会話内容をすべて理解できませんでした。

日本語版が登場すればより面白くなると思うのですが…

若干グロテスクなシーンもあり

非常にゆるい雰囲気のゲームで一見子供向けのような感じではありますが、少し過激な演出も見受けられます。

例えば2つ目の映画撮影スタジオエリアではHat Kidが探偵となって列車での殺人事件を捜査するステージがあります。映画の撮影という設定ではあるものの、ナイフで刺されて血を流す死体が映し出されます。

また、マフィアエリアのボスが瓶に入った目玉の状態で再登場したり、とある登場人物がやや過激なイラストでゲームシステムの解説をしたりします。

カートゥーンのグロ表現に慣れている方であれば抵抗はありませんが、どちらかといえばこのゲームは子供向けというより64のゲームに慣れ親しんだ大人向けなのかという印象を受けました。

ちなみにESRB(北米の審査団体)でのレーティングはEveryone 10+(対象年齢10歳以上)となっているようです。

64時代を過ごした人もそうでない人もプレイする価値あり

筆者はプレイステーションと共に育った世代だったので、このゲームに懐かしさを感じる部分はありませんでしたが、ゲームを進める際の自由度やキャラクターの可愛さなどに強い魅力を感じました。

ボリュームは若干少なめであったものの、ラスボス戦からのエンディングも感動的で、また1からプレイしたいと思う完成度でした。

A Hat in TimeはSteamにて配信中です。PS4、Xbox ONE版の配信も予定されています。