ノートパソコンのバッテリー充電中に爆発の危険性?!リコール情報のまとめ、Panasonic、レノボ、富士通、東芝、VAIO他

リチウムイオンバッテリーの充電中に火事がおきる危険性

88ちゃんねるでは前後編にわたりノートパソコンのバッテリーの充電方法の工夫として80%までに充電からコンセントからの停止させるアプリを紹介しました。

ところが充電している間に火事が起きる可能性が指摘されています。(*1)

リチウムも金属の仲間です。リチウムイオンバッテリーを採用しているノートパソコンは多々あります。

ですからバッテリーを製造する際には金属を安定させる多くの技術が組み込まれています。バッテリーが長持ちする工夫以前の問題です。

ノートパソコンで被害に遭う前に

バッテリーそのものに何らかの欠陥があるとメーカー側が認めているものは急いで交換してもらいましょう。

そこで、主なリコールをまとめてみました。メーカーはPanasonic、レノボ、富士通、東芝、VAIOの順です。

他のメーカーのノートパソコンだからと油断はできません。そのために、消費者庁によるリコール情報サイトを紹介します。

消費者庁リコール情報サイトでノートパソコンのリコール情報が2つのページでまとめられれています。

消費者庁リコール情報サイト
http://www.recall.go.jp/new/detail.php?rcl=00000012742より
ここでノートパソコンのリコール情報が2つのページでまとめられれています。

平成26年度に報告されたリコール対象の重大製品事故のうち、件数の多いもの (上位10製品)の一覧は、次頁の表のとおりです。最も件数が多かったのは、パナ ソニック株式会社が製造したノートパソコン用バッテリーパック(「ノートパソコン」 として公表。)の14件でした。

-平成26年度 リコール対象製品に関する重大製品事故について-より

ぜひ活用して自分のノートパソコンが対象かどうかご確認ください。

DELLのノートパソコンが発火した様子10年前の事件の画像

2006年にDELLのノートパソコンが燃えたとして一時期騒然になった。SONY製のリチウムイオンバッテリーが回収の嵐に包まれた。
http://blogs.smh.com.au/mashup/archives/005527.html より

ノートパソコンのバッテリーリコールについて

金属が変質してスパークする危険性は、花火が金属反応で起きていることから想像できます。

パソコンが燃えるなんて信じられないという思い込みはもしかしたら幻想だったと事故が起きた後で確かめるわけにはいきません。次に発火するノートパソコンはあなたかもしれないと2006年ごろ大騒ぎになって10年が過ぎましたが、今もそういう危険がなくなったわけではないようです。ちょっと煽ってますね。

 

Panasonic レッツノートシリーズ バッテリーリコール

レッツノートのバッテリーについてのリコール広告によりますと、

2014年5月28日及び、同年11月13日に「リコール社告」を行い、バッテリーパックの無償交換・回収を致しておりますが、対象品から発火事故が3月末までに20件発生

とのことです。

CF-SX3、NX3、SX2、NX2、SX1、NX1、S、N、F、J、H2シリーズ他ずいぶん範囲が広くなっています。

ビジネスモバイルノートの金字塔としてレッツノートには筆者も高く評価しているところです。それだけに非常に残念です。

ユーザー登録していると回収の案内が郵送されてくるという動画もよく見かけます。

リサイクル品やオークションなど中古のカタチで入手し、ユーザー登録を省く場合はPanasonicからは素通りです。

メーカーの案内も届きにくいでしょう。

3年前には、

新たに2011年7月から2012年5月の間に製造したノートパソコンの一部機種およびオプションのバッテリーパックにおいても、製造上の不具合により、同様の発火、火災に至る危険のあることが判明いたしました。

そうです。長期間に渡りどのモデルが該当するかわからない場合には、

バッテリー確認ユーティリティ(対象製品の可能性があるかどうかを確認するツール)

を活用してください。

見渡すと国産メーカー製ノートパソコンでは、随分とPanasonic製バッテリーを採用しているものです。リコール対象になっているバッテリーの不思議です。

そういえば2006年頃VAIOがノートパソコンの顔になっていた頃、SONY製のバッテリーが問題になりました。

経済産業省からは、リチウムイオンバッテリーについてのガイドラインを出していました。

そんなSONY製バッテリー中心からPanasonic製へシフトしました。(*2)

新聞報道によればPanasonic製のバッテリーセルに異物が混入してしたまま出荷されてしまったことが要因になっているようです。

 

レノボ ThinkPadシリーズ バッテリーリコール

ThinkPadバッテリー自主回収についてのお知らせ

2010年2月から2012年6月までの期間に出荷された一部のThinkPadノートパソコン及びオプ ション製品のバッテリーとなります。日本国内において事故等の事象は報告されておりませんが、ごくまれに安全上の問題が発生する可能性があります。お客様 に安心して製品をご利用いただくため、対象のバッテリーの無償自主回収・交換を実施します。

回収に該当しているかのチェックツール<英語版>

https://download.lenovo.com/lenovo/content/rojo/LenovoBattery.exe

何か赤い字でWarning!などと出る時は疑わしいですね。

 

富士通のノートパソコンのバッテリーリコール

なお、富士通のノートパソコンのうちバッテリー発火の危険により、リコールが出ています。

2011年冬モデルから2012年夏モデルのLIFEBOOK SHシリーズ、LIFEBOOK PHシリーズの一部に加え、2013年2月発表モデルのLIFEBOOK AH53/K、WA1/Kが対象となります。ただし、前述の機種以外でも、修理により交換した場合やオプションバッテリパック(型名:FMVNBP210)を購入した場合には対象となることがあります。

リコール対象のバッテリーに該当するかどうかについてのチェックツールです。

 

東芝のノートパソコンのバッテリーリコール

東芝のノートパソコンのバッテリーの中に発火の危険性

2011年6月以降に製造販売された当社製ノートパソコンに搭載されたバッテリーパック【パナソニック株式会社にて製造】の一部ロットにおいて不具合があり、最悪の場合、発火等の安全上の問題に至る可能性があることが判明いたしました。当社は、当該ロットのバッテリーパックの交換・回収プログラムを実施いたします。

バッテリーパックの交換・回収プログラムで対象となるバッテリーパックおよびパソコン機種一覧について

専用アプリケーションソフト リコール回収対象のチェックに。

VAIOでもバッテリーの回収

2013年2月に発売しました弊社パーソナルコンピューターVAIO Eシリーズ・Eシリーズ14P及び過去に修理をさせていただいた弊社パーソナルコンピューターVAIOのうち、下記に列挙のものに搭載されているバッテ リーパック VGP-BPS26(製造元:パナソニック株式会社)の一部において、製造上の不備により、過熱して焼損に至る可能性があることが判明いたしました。対象 バッテリーパックにつきましては無償交換を実施することといたしました。

VAIO-Zのようなハイエンドノートでも同様の回収が起きないといいですね。

 

NEC ノートパソコンについては回収するような告知が見つからず

主なパソコンメーカーとして5社を取り上げてみました。他のメーカーのノートパソコンのバッテリーが大丈夫だと言うことではありません。

不思議なことにNEC製Lavieシリーズでリコールの情報がヒットしません。法人モデルなら見つかるかと思ってムキになりVersaProで検索しても見つかりません。

ちょっと見直しました。大したものだと。だから単純にLavie Zは買いだ!という印象にはなりません。

純正品さえリコールが起きる中、互換バッテリーに対する評価

ざっと取材してみてNECにバッテリーについての問題は本当にないのか断定はできません。

問題の発覚は自社技術と他社製パーツとの組み合わせから製造して発売された後の話です。

見つかるリスクは事前には見えづらいものです。

何社か紹介したように、自ら製品に欠陥があるとは認めにくいところをメーカーは敢えて告知しています。

純正品でこのレベルです。より安い互換バッテリーはどうでしょうか?メーカーが想定した安全装置がきちんと動作するかチェックできているでしょうか?

品質も確かなものなのかの裏付けが取りにくいはずです。安全性を犠牲にして安い方へ流れがちな消費者には慎重な姿勢が問われているような気がします。(*3)

予告です

さて、今後88ちゃんねるではXboxのKinectを使って手頃な3Dスキャナーをというテーマに取材を開始しつつあります。時々シリアスな88ちゃんねるですが、肩の力を抜くような内容もいろいろとご用意したいと思っています。ご期待ください。

参考リンクなど

ノート型PCにおけるリチウムイオン電池の安全利用に関する手引書 平成 19 年 4 月 20 日発行 と古い内容となっていますが、基本的なリチウムイオンバッテリーの安全性追求の方向性がメカニカルに伝わってくるドキュメントです。メーカーが設計製造する側の技術的なガイドラインとして興味深い話です。

(*1)“リチウムイオン電池はデメリットでも書いた通り非常にデリケートな電池で、充電中にその影響が顕著に現れます。そのため電池にガス排出弁や保護回路が設置されています。

保護回路には電圧・電流や温度を監視するセンサーや2セル以上の電池をバランスよく充電するバランサーなどのいずれかが設置されています。

 充電中、万が一、リチウムイオン電池に異常があれば充電を中止してくれます

が、エラーが出ているにもかかわらず無理やり充電した場合や専用充電器以外、また間違った設定で充電した場合など保護回路が正常に働かず、電池内部から発熱し出火に至ったケースがあります。” 神戸市 消防局 予防課のなぜ充電中に火災事故が多いの?というトピック内より引用です

(*2)

(*3)JEITAからもノートパソコンのバッテリーについて啓発しています

バッテリーの性能でどれだけの時間動作が可能か基準となっているJEITA2.0で知られる団体からのアナウンスです。

ノート型パソコン用 非純正バッテリパックに関して ご注意いただきたいこと