WP-004ハンズオンレビュー(2)英語配列を求める声がある中、タッチパッドがタイピングしずらい位置で惜しいところ

WP-004のキーボードの様子。 76式キーボードに日本語配列の刻印されている様子

本体でありタッチパッド兼用キーボードの様子。
76式キーボードに日本語配列の刻印が特徴です。

WP-004のハンズオンレビュー!テックウィンド発売のキーボードそのものが本体という個性的な省スペースPCとは?(1)

でWP-004のWindowsエクスペリエンスのスコアや、ストレージのeMMcの転送スピードなどメカニック的にレビューをしたばかりです。

右側下にタッチパッドを内蔵し、Fnキー+altキーで左クリックをする、FNキー+ひらがた、カタカナ、ローマ字変換キーで右クリックすることができます。

アイソレーションキーボードのキーが不揃いで、かなり無理な配列です。

 

リビングPCとしてはファンレスであり、圧倒的なコンパクトさでまずまずの評価

上の画像のようにA4雑誌よりも小さくまとまったデスクトップパソコンはIntel製のNUC規格やVESAマウント規格のようにモニターの裏側に固定するタイプの省スペース型デスクトップマシンとは全く違うコンセプトです。

キー配列こそ避けて通れないハードル

また、メモリスティック型PC以上ノートパソコン未満という言い方もできると思います。さらに1kg以上の軽さが普通のノートパソコンでは実現できないような低価格でWindows10が走るでモバイルパソコンに需要を掘り起こしたWP-004は画期的だったように思います。

欲張った言い方をすればモバイルだけにとどまらない、リビングPCとして省スペースでサクサクパソコンで遊べる評価であったらいいなと期待した筆者でした。

マウス抜きでもWindows10がキーボードだけで操作できる様子

バッファロー製ブルートゥースキーボードhttp://buffalo.jp/product/input/keyboard/bskbb23/より マウス抜きでもWindows10が操作できる工夫

WP-004でもこれと同じで右手でマウスのポインタを動かし、クリックはファンクションキーを押しながら両手でWindowsを操作できます。

マウスがない場合の非常手段としてはとても役に立ちます。

しかしマウスがあればその何倍も快適に手早く操作できるのは触っているうちに感じます。

1例をあげましょう。

  • WindowsキーがFnキー+F3のために「Windowsキー+Mキー」による全てのアプリを最小化し、デスクトップ画面だけを一瞬で出すような操作方法がわかりません。
  • Enterキーの位置もBackSpaceキーのすぐ下にあるという感覚のままでつい「む」のキーを打とうとしていしまします。
  • 「け」のすぐ右にあるというEnterキーよりもひらがなのろが無駄に大きく配分されながら、カーソルキーの長さは不揃いです。
  • 上下のカーソルキーを半分の長さにするのもどこか歪んでいます。
  • プログラミングに携わるパソコンユーザーは英語配列を希望する傾向が高いと聞きます。

英語配列に一度慣れたユーザーがJIS配列しか選択肢がないという不満はこのパソコンに限らずよくある話題だそうです。

サイト画像の英語仕様をそのまま国内販売サイトに転用するのはやめたほうが良いのでは?

海外系のノートパソコンを検討する時に英語配列モデルを出しておき、「実際にはJIS配列です」という一文には筆者も戸惑います。

掲載の写真より実際に売られているキーボード配列こそ本当にほしい情報です。

果たしてユーザーの声が集まって英語配列のWP-004は実現されるでしょうか?

Portable-All-in-one-E-keyboard-PC-Entertainment-Media-72-Keys-PC-keyboard-with-Windows10-OSという海外製品

Portable-All-in-one-E-keyboard-PC-Entertainment-Media-72-Keys-PC-keyboard-with-Windows10-OS
どうみてもWP-004のプロトタイプ?!

上の製品は一部で期待の高い英字配列のWP-004とほぼ同様のモデルです。(2の上には@の記号があるのでわかりやすい。)

元値が$117.99で実は英語配列のWP-004に当たるモデルは個人輸入が可能です。(*1)

海外からの輸入に必要な送料も0円のように見えるサイトもあります。

WP-004が日経、アスキー、インプレスというパソコンレビュー記事に紹介されている様子

テックウィンド WP-004の製品サイト内ページより

メディア掲載記事としてテックウィンドが製品サイトにリンクしているレビューはサブマシンないし出張アイテムとして便利(*2)

せっかくのリビングPCとして使えそうなWP-004がこのような扱いというに筆者は残念で仕方がありません。

小さく収まっているガジェットには魅力があります。

WP-004を買いたいというようなユーザーはむしろ一般的なパソコン初心者というよりは何台もパソコンに触る機会の多い目の肥えたユーザーのように思います。

この小さな性能は例えば

タッチパネルで受付をする無人受付マシン、

自動的にお店の看板を変化させて顧客の視線を引き寄せる電子装飾のようなもの。

24時間予約を受け付けるための簡易サーバーや、24時間の監視カメラのホストなど

値段の安さと低電力性を活かせばかなりコストパフォーマンに優れた端末とも評価できます。

テックウィンドはパッケージごと本体と提供するノウハウも持ち合わせていると見受けられるのです。

 

一般ユーザーがスムーズに使えるタイピングさえ実現できればキーボードPCの将来は明るい

軽いグーグル検索、Youtube動画、ブログやSNSやTwitterのようなライトユーザーに十分対応できるマシンパワーはあります。

しかし、WP-004も作りこみが甘いと思います。

せっかくACが5Wで動作するのにmicroUSB端子で電源が補給できない電源コネクトの設計。

SDカードをmicroSDカード仕様にするとカメラファンのSDカードがそのまま入れられないなど非常にもったいないという感じがあります。

作りこみの甘さを差し引いても、Youtube動画やAmazonのビデオ動画の視聴も至って普通に見られます。マシンパワーはそれほどタブレット系のAtom系CPU採用でもリビング用途なら特に不満を感じさせません。

(ちなみに、D-sub15ピンの従来からよく使われるモニタで見ると、アナログディスプレイで再生するとHDMIのデジタルディスプレイにはめったにお目にかかれないブロックノイズがよく見えます。テレビをHDMI入力によるモニターとした場合には1366*768の解像度での再生に慣れていると、アナログディスプレイで同じ解像度だとしても何か違和感を感じます。)

キーボード配列の源流をたどってみた

WP-004はバッファロー製BSKBB23ワイヤレスBluetooth3.0キーボードをベースに設計されたようです。

287×12×125mmの外形寸法です。推定の根拠となるのはキー配列と外形寸法です。

WP-004の外形寸法は 287×26.5×125mmとなっています。

カナ入力の配列を抜くとWP-004がBSKBB23BKの配列とほとんど一致している様子

http://buffalo.jp/product/input/keyboard/bskbb23/ より カナ入力の配列を抜くとこのキーボードの配列とほとんど一致します。

上のようなバッファロー製BSKBB23/BLutooth3.0モバイルキーボードについても英語配列のバリエーションは残念ながら日本国内で販売された形跡が見つかりませんでした。

タッチパッドなしのモデルを作ることで期待できる要素

バッファロー製のBSKBB23はメディアなどのショートカットキーよりファンクションキーが優先される点で文書作成においては非常にありがたいモデルです。

F10が1タッチで押せないワイヤレスキーボードについての悩みを何度も88ちゃんねるでは困ったとばかり特集しています。

調べていくうちに海外製品でキーボードPC、日本で唯一のと感心していたのです。実は海外勢に動きに合わせてWP-004が世に出たのでしょう。

冒頭で紹介した画像のような面白いキーボードパソコンの世界はまだ始まったばかりかもしれません。

参考リンクなど

ベストバイだとのレビューでなくどちらかと言うと改善すべき点や相応しい使い方の提案についてメインのレビューをテックウィンドは堂々とリンクを貼っているます。

批判をおそれず紹介している点ですごい姿勢だと思います。

(*1)Portable-All-in-one-E-keyboard-PC-Entertainment-Media-72-Keys-PC-keyboard-with-Windows10-OSという商品名でした。サポートはいらないというユーザーさんにはピッタリかもしれません。

http://www.aliexpress.com/store/product/Portable-All-in-one-E-keyboard-PC-Entertainment-Media-72-Keys-PC-keyboard-with-Windows10-OS/904325_32623394597.html

送料なし13,138円での決済も可能のようです。空輸ですので2週間はすくなくとも届くまで余裕が必要です。

60日保証らしき表示という点でも国境を超えるとサポートを受けるにも言葉の壁がネックになりそうです。

そして当然取説も、Windows10も英語版です….。

 (*2)WP-004について辛口のレビューで有名な戸田覚氏をはじめ各メディアでは無難なコメント

2016.03.15の戸田覚「デジモノ達人への道」のレビューにおいてWP-004についてこんなふうに評価しています。

性能は高くないが、事前に予想したほど“キワモノ”ではなかったキーボードPCは、スティックPCの対抗馬としてオススメしたい。
ビジネス出張のホテル部屋専用超軽量モバイルPCとしては合格点だろう。

と出張で使う頻度での合格点を出しています。アスキーサイト内の

T教授の「戦略的衝動買い」 ― 第369回“自分史上”最軽量を実現したモバイル「キーボードPC」を衝動買い!においても

ビジネス出張のホテル部屋専用超軽量モバイルPCとしては合格点だろう。

普段使いに耐えられるほどの完成度という評価に達していません。

これはインプレスサイトのやじうまレビューにおいてもメインではなくサブとしては面白いという無難なコメントでした。