障害者に対する日常生活用具:PCよりもiPadなどのタブレットにプラスαが大きな期待あり。

iPad補助用カバー

バンダイナムコゲームスが中心になって障害者のための道具を介した会話の円滑化を補助する「トーキングエイド」を研究開発しています。これは厚生労働省との共同プロジェクトであり、2012年から2年かけたアプリや補助具の開発研究報告の発表があります。iPadに補助具をつけたこのセットは利用者にも評判の高いものですが、課題があります。早急に給付の対象となるような社会的な合意が必要でしょう。

2016年3月16日 追記あり!

iPhone、iPad用・障害のある人に便利なアプリ一覧を東京都障害者IT地域支援センターが掲載中です

がまとめています。あくまで参考材料としてのリンク集としてまとめています。(都の推奨するという趣旨ではないところだけ留保が必要です。)

日本語キーボード

22年版(初年)報告書29ページの考察において、以下の様なコメントがありました。

引用ここから
「iOSアプリを開発する場合、
App Storeでのダウンロード販売のみ。
iPadの販売は、Apple社の販売代理店が直接ユーザに販売するのみ。
携帯用会話補助装置としてiPadにトーキングエイドをインストールし、福祉機器として完結した形での提供はできない。」
引用ここまで

モノは良いものでも普及するまでにはいくつものハードルがあります。

2年間の長い期間かけたiOSアプリベースの研究開発を踏まえた商品化は惜しくも23年度の報告書を読む限り、実現には至らなかったようです。ですが用具そのものは大変な好評を得ていたようです。それだけにニーズは高いものがあります。

障害者でも市販の商品を使いたいという声は、障害者のための閉じた専門化された道具でなければならないという考え方とは少し溝があります。

トーキングエイドという言葉もあまり社会的に認知されていない言葉ですが、障害者であっても健常者にできるだけ近い会話を実現するために必要とされている用具です。

言語障害者や構音障害者、自閉症の児童、知的障害者、失語症者、ALSなどの進行性難病患者他、様々な障害とともに生活するいわば杖のようなものかもしれません。

障害者が自立していくために、大画面で簡単な操作でコミュニケーションを豊かにしていくために、PCではできない「タブレット」であればこそ、国を上げて取得の公的な費用の補助が必要なのは自明ではないでしょうか?

現段階でパソコンについてのみ筆記にかんする補助として認めるというケースがあるようですが、タブレットがメールやインターネットが使えるからという理由で必要な用具と認めない判断を続けることは大変残念な判断だと思います。

むしろタブレットを積極的に使いこなせるように支援する段階に来ていると思われます。

パソコンを使えるようにするよりもタブレットを使えるようにするまでのハードルの低さは、民間企業が注目し、携帯電話の使用に対しての障害者割引制度等と同様に官民が協力して低コストを提供して欲しいものです。

参考サイト)

中日新聞「タブレット端末含めて」 障害者への日常用具給付 11月15日に掲載あり(リンクが切れてしまいました。)

報告書:タブレット型情報端末を利用したトーキングエイドの開発
平成22年度(PDF)
平成23年度(PDF)