VAIOをファンド会社に売却。新会社にはソニーが5%を出資。購入者へのアフターサポートは継続。

vaio ロゴ

もともとVAIOにはアナログ信号の正弦波の波形を意味するVとAとつながった曲線に、さらにデジタル信号の0と1を合わせた意味がありました。これにはデジタルとアナログの融合を込めた意匠だったわけです。シリーズ発売開始が1997年7月1日のことでした。

大胆にメタリックな素材を用いて軽量でタフなスタイリッシュなデザイン、Windowsでは異色の存在として多くの支持者を持つソニーVAIOシリーズにも世界的なパソコンの出荷台数の低減には逆らえなかったというようです。

平井社長による会見において、説明によればWindows 8で市場が膨らむことで黒字を見通したのが思いの外タブレットに食われてしまったと述べています。

世界における2013年通年のパソコンの出荷台数は前年比10%減とPC史上最悪だといいます。2014年2月6日において、VAIOブランドで展開しているパソコン部門を日本産業パートナーズ株式会社(JIP)との間で、売却することで合意しました。

JIPはみずほ証券などが事業再生を目的に設立した投資ファンドです。NECからのプロバイダ部門であるBIGLOBEを取得することを発表しています。子会社を外部へ引き出す手法を手がけているようです。

世界的に劇的な競争を続けながらもソニーはシェアを伸ばせていません。スマートフォンやタブレットに焦点を絞ることで競争力を高めようという戦略のようです。

2014年3月末までに事業譲渡に関する正式契約に向けて取り組むとのことです。

新会社への事業譲渡にともない、ソニーのオリジナルブランドとしてのVAIO製品はでは、2014年春モデルを最後ということになります。

VAIO関連の社員約250~300名は、JIPが設立する新会社で雇用される予定です。
社外への転進を支援するための早期退職支援プログラムによりリストラをさらに進めます。ソニーの会社全体では5千人を整理するそうです。

1月にMoodyによるSonyの社債の格付けが、Baa3からBa1に落ちたということも影響しているはずです。

パソコン部門に資本を集中して利益を出すことは大変難しい状況です。
世界的なパソコンメーカーIBMはレノボになりました(2004)。画面の美しさを売りにした日立(プリウスシリーズ)はパソコン事業から撤退しましたし(2007)、NECも実質的にはレノボグループと提携したのです(2011)。

逆境の中ですが、新VAIOも多くのユーザーに愛されるように願ってやみません。

参考サイト)