ダヴィンチ2.0A DuO高品質出力の違い!仕上げ後それぞれを比較する(6

高品質モードでの3D印刷にようやくこぎつけた!

でもカチンカチンです。台座から剥がせません。

前回の(5の特集でキャリブレーションの苦労もひとまず済んで、上司から言われた赤色のアルファベットAのデザインの落ち度を高品質モード(*1)で印刷をかけるところまで行きました。(高品質モードについての様子は特集末尾の参考画像を参照して下さい。)

糊を多く座台に塗った上完成してから1日放置してしまったためにコテで取ろうにも取れない様子です。

糊を多く座台に塗った上完成してから1日放置してしまったためにコテで取ろうにも取れない様子です。

糊を多く塗りすぎたせいかもしれません。前回は少なく塗りすぎたので今度は多めに塗りました。さらに完成直後に剥がせば良いものを1日放置して剥がそうとしてもコテのようなスクレイパーではびくとも動きません。

バリが予め含まれて3D印刷が完成されている。羽根つき餃子を思わせる。

バリが予め含まれて3D印刷が完成されている。羽根つき餃子を思わせる。

完成後バリがついた状態で仕上がります。羽根つき餃子のようです。

仕方がないので水を含んだ布を周囲に当ててコテで剥がそうとします。羽根つき餃子の羽根ばかり剥がれて3Dプリントした本体がびくとも動きません。

完成品の裏側から見た様子。アルファベットのAの周りにおよそ8mmくらいの羽根が付いている。

完成品の裏側から見た様子。アルファベットのAの周りにおよそ8mmくらいの羽根が付いている。

水を含んだ布で3D印刷された出力品を濡らして行きます。3分以上水で濡らしてスティック糊の成分を水で溶かすのが肝です。

わざとキャリブレーションをかけて台座であるプラットフォームの温度を上げたりし、糊を溶かしてスクレイパーで剥がそうとします。

まるでフライパンに焦げ付いている餃子をフライ返しでなんとか取ろうとする動きに似ています。実は、ダヴィンチ2.0A DuOにつなぎっぱなしのパソコンでしたが、パソコンからプリンターに出力されてビルディングが始まればパソコンはケーブルから抜いても大丈夫だそうです。

フィラメントの色の変更をしています。前回赤色で出力したので、違いがわかるように白色で出力しています。

前回上司から指摘を受けアルファベットの赤色、今回高品質モードで出力した白色のアルファベットのA

前回上司から指摘を受けアルファベットの赤色、今回高品質モードで出力した白色のアルファベットのAを立ててみました。

前回同様きちんとアルファベットのAの形をした作品がそれぞれ縦横にも自立します。

前回の赤色アルファベットのAに比べると、白色の高品質モードでの出力では厚さが均等に出力されているのが分かる。

前回の赤色アルファベットのAに比べると、白色の高品質モードでの出力では厚さが均等に出力されているのが分かる。

比べてみれば赤の前回に比べてアルファベットのAがきちんと厚さやエッジがしっかりしています。

横に立つ白色のフィラメントで高品質モードの3D印刷をかけたもの。

横に立つ白色のフィラメントで高品質モードの3D印刷をかけたもの。

赤色のフィラメントのアンロードと白色のフィラメントのロードをきちんとしておかない悪い見本になってしまうのは筆者には痛い失態でした。アルファベットのAの中央の空間において、うっすらバリの残りとして前回の赤色のフィラメントの色が混ざっているかのようです。

フィラメントの色の交換をするにはエクストルーダーを一度アンロードをかけて赤色のフィラメントの色を抜き、さらにオンロードして白の色に完全に変わるまで手間を惜しまないことが大切なようです。

90から110が適切なレンジであるが、キャリブレーションに成功してはいるものの114という数字は微調整しても悪くはない。

90から110が適切な数値の範囲ではあるが、キャリブレーションに成功してはいるものの114という数字を無理に修正することもない。

キャリブレーションが完成していることは大前提です。

理想の3点の測量点の高さは90-110の数値の範囲内でキャリブレーションが成功することです。

XYZプリンティングがユーザーマニュアルで強調しているように買ったすぐのままでは調節ネジを直接触らずに使えるようにキャリブレーションの設定は終わっています。

座台を調節する場合には、 調節ネジAの高さは1番目の数字、同様に調節ネジBの数字が2番めの数字、Cの調節ネジは3番目の数字の高さを合わせられるわけでは決してありません。

A,B,Cの調節ネジが1,2,3の測量値の調節のために独立して調節できるわけではないことに注意が要ります!

とてもややこしいところです。筆者はなぜ調節ネジがわざとアルファベットのABCであり、1,2,3という数字で表現されていないのか不思議でなりませんでした。調節ネジを何時間もかけてキャリブレーションを成功させるためにようやく謎が溶けたようです。

一番左のネジの高さだけを低くすると連動して3番目の数字も少しずつ上がることに気が付きました。

一番左のネジの高さだけを低くすると連動して3番目の数字も少しずつ上がることに気が付きました。

何度も書いていますが、無理に自ら調節ネジを触る必要はありません。さらに適正値90-110の間を超えたと筆者がムキになり無理にその範囲に座標値を収めようしたのが、前回の反省点でした。

  • 調節ネジA,B,Cは三角関係になっています。3つの測量点が綺麗に揃うように、ABCそれぞれの調節ネジは存在します。
  • 例えば上記の写真で数字3の128の高さを低くしたいならAの調節ネジでもCの調節ネジではなく、Bの調節ネジを単独で少しずつ右に回し、つまり反時計回りに進めると数値は下がるような感覚がしています。
  • さらに調節ネジの1つを変化させると別の数値が連動して反比例するような感覚がありました。

ネジを自分の勘に頼るとドツボにはまりかねません。3つの数字をそれぞれ申告した上で販売店のコールセンターに電話をし、ネジの調節の必要性を確認した方が確実です。時間の節約と品質向上につながります。

筆者はコールセンターと相談の上で1つの調節ネジをわずかに回せば良い物を、つい全部の調節ネジを回しすぎたことで調節ネジ3つを結局全部いじってしまい、キャリブレーションの失敗を何度も繰り返ししたため、時間をドブに捨てているようなものでした。その代わり、マニュアルで書いてあるA,B,Cの数字の時計回り、反時計回りの高さ調整の仕組みが体で覚えられたのは大きな収穫でした。

 

ノズル周りはすぐに汚れるために、印刷後は必ずノズルのクリーニングを行って起きたいもの。

ノズル周りはすぐに汚れるために、印刷後は必ずノズルのクリーニングを行って起きたいもの。

印刷から後日のノズルの様子です。すぐに銅色でピカピカになるまでノズルの詰まりやXYZの軸のセンサーの機能が正常に作動するように銅のブラシでこそげ落としつつメンテナンスしたいですね。3D印刷したらすぐにノズルクリーニング、これは癖にしておくといいでしょう。

オンロードで確認したフィラメントの糸くずはさらにノイズのクリーニングによってきちんとピカピカの状態にまで磨ききれて入れば色の混入やバリもアルファベットのAの中に混ざることなくクリアな白の完成品になったと思います。

3D印刷の出力を受け止める座台を予め水を含んだ布で綺麗にしておき、さらに乾燥した布で拭きとっておきます。その際に軽量ポイントもステンレスの輝きがでるまで拭き取ることがキャリブレーションを早く確実に成功させることにもつながっています。

何はともあれ、上司の赤いアルファベットのAよりも高品質モードでの3D印刷の成功でようやくひとつの節目ができました。

実は、このアルファベットのAのデータは88ちゃんねるの同僚が空いた時間に作って来てくれたものです。

次のシリーズでは、実際にCADのように3D印刷するための素材データを作る特集を予定しています。事前に準備が整っていないとありとあらゆるピンチがやって来ます。それでも完成品を手元に置きながら充実感に浸る筆者の特集が読んでくださる方に3Dプリンターに対する刺激になっていたら望外の喜びです。

 参考

(*1)XYZプリンティングの付属ソフト:XYZWareから印刷の品質オプション設定の比較してみる。

高品質モードは3D密度が10%から30%へアップし、レイヤの高さが0.3から0.2に抑えられる

高品質モードは3D密度が10%から30%へアップし、レイヤの高さが0.3から0.2に抑えられる

コテで完成品をこそげ落とすことで外れたもの。

コテで完成品をこそげ落とすことで外れたもの。

ここから、ニッパーやカッターナイフで余分なバリを落とさないと、完成品にはなりません。

1,2,3の測定ポイントのイラストが横長に見えるので紛らわしく、実際には縦長の座台を表現している。

1,2,3の測定ポイントのイラストが横長に見えるので紛らわしく、実際には縦長の座台を表現している。

測定ポイントの図解においてプラットフォームが横長に広いイラストになっています。ここはきちんと縦長に書いてくれたら、プラットフォームの高さの場所に関わる測定ポイントもう少し早く理解できたように思います。