世界初のロボットスーツHAL福祉用急加速1/8のカンブリア宮殿は必見!

歩行訓練に役立つロボットHALの写真イメージ

http://www.nhk.or.jp/sakidori/backnumber/131117.html より

ロボットが身近な医療器具として認められる近未来?!

例えば歩行困難な患者さんが脳内の神経を拾うことで連動するロボットスーツを装着しリハビリすることで歩けるようになった!

そんな明るいニュースな有名な体を動かすリハビリで活躍しているHALというロボットスーツをご存知ですか?日本では保険対応外にも関わらず、このロボットを採用する施設が増えていると聞きます。

HALの正式名称はHybrid Assistive Limbです。これは、電子制御と体を動かす本人の生体電子信号を組み合わせる(ハイブリッド)ことで補助してくれる(アシスティブ)ロボットの肢(Limb/腕や足等の意味)のロボットスーツを意味しています。

医療用HALはヨーロッパでは医療器具として認証されています。1回の治療に1時間~1時間半かけてリハビリを行います。1回の利用は500ユーロ(およそ7万円!)です。

ドイツではこのロボットスーツHALが公的労災保険でおります。ドイツ事業では60回の合計で3万ユーロの(およそ420万)治療パッケージ化される実績がHALにはあるのです。

動画は日経CNBCより*1

日本での認可はこれからが注目でしょう。

開発元の日本でこのロボットスーツHALが保険適応として安く広く普及され認められる未来を待っている患者さんが多くいます。

このHALの秀逸なところは動かそうとする神経信号を読み取り、実際に筋肉を動かすシミュレーションの精度、ロボットスーツによる関節と筋肉の動作が非常によくアシストされます。動画を見るとよく分かりますが、自分の意思で離れたロボットスーツの足や腕などを遠隔操作すらできるのです。ぜひ動画もご覧下さい。

HALの産みの親、山海嘉之氏

山海嘉之氏の写真

http://www.cyberdyne.jp/company/index.html より 企業の経営と大学教官としての2つの顔をもつ山海嘉之氏

1/8日放送のカンブリア宮殿に招かれるお客様の一人が山海 嘉之(さんかいよしゆき)氏です。1958年生まれです。世界初のロボットスーツを開発したロボット工学の第1人者です。

根っからの工学少年だったようでアシモフのロボットSFやサイボーグ009に魅了されつつつも、中学時代にレーザーの実験がしたくて母からルビーの指輪を使って後で叱られた、酸化アルミニウムを集めてルビーを人工で作るが失敗するなどという伝説があるほどです。

なんでも全部自分でやろうとなさる性格のようで、工学部の博士課程からさらに医学部にまで進もうとし、医学部の博士課程で10年間もHALの実現が遅れると 教官から諭された程です。

教官の忠告を受けた山海教授は他の医学の先生と提携し研究開発を進めるのですが、多くのメディアからの取材はあっても事業化する話がなかったようです。

2004年には自らCYBERDYNE(サイバーダイン)という 会社を起業するに至ります。

山海教授はHALと20年以上向き合っているのです。マザーズ上場も果たします。

経営者と教授の2足わらじです。2014年12月にはオムロン社との事業提携も果たし世界に羽ばたく夢の企業となっています。

サイバーダイン社の中での山海氏はとにかく忙しく、会議が終わると社員たちが列を並ぶ姿が見えます。座ると話が長くなるからと話していましたが、アドバイスをもらったり社員の中では立ったまま書類の印鑑を社長からもらう光景まで映されます。

映像の中でおにぎりをクルマの中で食べている山海氏に、夕ごはんですかとカメラマンが聞くと、お昼に買ったからお昼ごはんだと答える山海氏。その声色はとても柔らかくそれがまたロボットスーツにかける人のための技術に打ち込む優しさにも重なります。

テレビでは筑波大学で学生に好きな焼き鳥は?と質問し、ハツと学生が答えるとハツは伸ばしてハーツつまり心臓だとユーモアあふれる講義風景が映し出されました。

山海教授がロボット工学だけではなく、人体について講義しているのは、HALが様々な学問を横断する学際的技術で開発されるひとつの現れでしょう。

ちなみにCYBERDYNE(サイバーダイン)の山海教授は何かに行き詰まる時、外に出て

「スパイシー!」と叫ぶ*2

そうです。

国内のHAL普及へのブレイクスルー

欧州では実用化が進むものの、国内では試験的に160から170の病院に採用され、HALのレンタル数は350体から400体にまで及びます。

日本国内ではまだまだ未開拓とも言える介護福祉ロボの状態は日刊工業新聞社の

トレンドウォッチにおいての指摘*3が参考になります。(文章中の太字、色文字は引用者によります)HALを使えない人の対象範囲の表現について、

本来は、例えば、「症状が進行性」「意思疎通が困難な認知症者,意識障害者」「「下肢、脊椎に易骨折性あり(重度の骨粗鬆症など)」「四肢、脊椎に著明な拘縮あり」「装着に支障のある褥瘡(じょくそう)あり」・・・という具合に明示されるべきという声もあがっている。が、薬事法の広告規制などを考慮し、HAL福祉用では公式的に表記しないという立場をとっている。(日刊工業新聞社同記事より)

山海教授も自ら認められるように臨床データを集めることは大変難しく、さらに多くの医師達による臨床研究が必要です。保険適応の認可までに

必要なサンプル数が集められなくてはなりませんし、そのサンプル数や種類がどの程度必要なのかというのも手探りな状況です。

国内のHALの利用実績が認められるにしてもHALはまずは治験のプロセスを経る必要すらあります。そしてようやく治療器具として認められるのです。

しかし、明るいニュースはいくつかあります。2014年12月のものです。

サイバーダイン社はこれからの高齢者向け身体運動機能障害者の運動機能のアシストやリハビリ、福祉現場での重作業支援にとどまらず、例えば災害救助の場面など応用される事業は盛りだくさんです。

まさに夢の企業と研究となっています。カンブリア宮殿では山海教授の研究やサイバーダイン社の最先端が分かる必見の2015年最初のスペシャル版として放送されます。

1月8日のテレビ東京系の木曜日夜10時から目が離せません!?必見です!!

参考)

HALを体感してみるには?

見学予定日から1ヶ月前までに予約が必要。

  • つくばエクスプレスの研究学園駅から徒歩10分程に体験スタジオがあるそうです。サイバーダイン スタジオのスタッフがロボットスーツHAL®とCYBERDYNE®について紹介する、約1時間のスタジオ見学ツアーが用意されています。※最少催行人数は5名より。
  • 団体見学ツアーは一人800円から5名以上で見学に行きましょう。一人で見学しても4,000円かかるそうです。ただし、簡単なHALのメカニズム体験まででロボットスーツHALの装着や体感はできません。
  • ロボットスーツHALを装着・体感できる費用はなんと15,000円(税込)(※備品レンタル費を含んだ価格)
  • お問い合わせ先:029-828-8282(受付時間/ 10:00-18:00)

 山海嘉之 筑波大学大学院システム情報工学研究科 Webサイト

電話:029-853-5151/FAX:029-853-5151
メールアドレス:sanlab-web@golem.kz.tsukuba.ac.jp

*1 マーケッツのツボ 「ロボットが切り開く未来」 サイバーダイン山海社長に聞く

 

平成19年12月26日には科学技術政策研究所 科学技術への顕著な貢献 2007
ナイス ステップな研究者)として山海教授が紹介されています。

*3現場レベルでエビデンスを構築するのは困難 ―介護福祉ロボにおける運用上の課題(HAL福祉用を例に)日刊工業新聞社 トレンドウォッチ 9月15日、2012年