ADIVAのK1/K10ハイレゾPCの全てをセットでパーツ販売する日は来るか?

ハイレゾPC ADIVAシリーズのイメージ

http://www.abee.co.jp/より

全ての製品を自社でまかなうよりも、最適なパーツの組み合わせを製品化

自作パーツを揃えてパッケージにし完成品としてハイレゾ対応パソコンがあるのなら、パッケージ化したパーツのセット販売はいずれは可能?

アビーがハイレゾPCとして日本で初めて認められた画期的なパソコンとして紹介しました。NECや富士通が手を出さなかっただけでなく、オーディオの老舗でかつパソコン・タブレットも販売するONKYOから独自でハイレゾPCを販売を先行できなかったことについて、以前の特集を組んで指摘しました。

まず、マザーボードがITmediaによるとADIVAの上位モデルK10はマザーボードメーカーのASUSの「J1900I-C」をチューンしたものという情報があります。ファンレスの仕様約1万円で入手できます。実際に購入して分解してみたわけではないので確実な情報とは言えませんが、アビーも自作PCパーツのメーカーだけにオリジナルのマザーボードを開発して組み込むことはコスト的に難しいところです。

取り扱い説明書にマザーボードの設定などは他社製品の内容をコピーして添付する可能性もあります。もしくは、パソコンの利用法についての説明を簡易にしておいて、あくまでオーディオ製品として、もともとフリーウェアだった音楽再生ソフトfoobarの利用法に特化しているかもしれません。

WindowsMedia PlayerやiTunesすら使いこなしていない筆者が上記の動画を拝聴して、ここまで遊べるものなのかと痛く感心した次第です。

foobar2000について調べると元々は英語で作成されたソフトウェアであり、WMPやiTunesに比べて同じソースを再生してみると解像度が高く再生できるという評判があり、自宅PCにも早速導入してみたくなりました。

さて、配信元のサイトであるhttp://www.foobar2000.org/を見て、まず日本語化を始めとして、カスタマイズするまでなかなか手強そうな印象です。

 

本格的なハイレゾ音源再生プレイヤーfoobar2000のイメージ

http://www.abee.co.jp/va/adiva/k10/fea1.php より

このfoobar2000に利用法をアビーがサポートダイヤルなどを用意してくれるなら心強い限りですね。

“ADIVAはオーディオPCなのだが、PC自作ユーザーの視点でのパーツ選別が特徴だ。例えばマザーボードはMini-ITX(会場に展示されていた K10にはASUSの「J1900I-C」)の汎用品であり、メモリもSO-DIMM(展示機はADATA製)、SSDも特に選別品や特注品を使っていた りはしていない。電源もリニア電源ではなくスイッチング電源だ。”PC自作ユーザーの視点で作り上げられたアビーのオーディオPC「ADIVA」~発表会レポート 2015年4月22日 PCWatchより

セレロンクアッドコアのASUSMini-ITXマザーボードJ1900I-Cのイメージ

http://www.asus.com/jp/News/jji3ltS3A05nRjUO より クアッドコアCPU「Celeron J1900」をオンボードで動作するMini ITXマザーボード 2014年5月発売

ADIVA K1/K10の発表会の展示当時では、メモリがADATA、SSDはTranscend製を採用されていたそうです。PCの自作パーツ単体ではハイレゾPCと直接結びつかないようで、アビーはその組み立てやハイレゾPCとしての使い方を想定して完成品としてクオリティを実現したことに大きな意味があります。

なお、ADIVAシリーズでBluetoothキーボードをオプションで選択する際には、USBに付けるであろうBluetoothのドングルも一緒に購入する必要があります。

Bluetooth4.0が今時標準仕様に入っていないことに筆者にはある意味で新鮮な印象を持ちました。使われるパーツさえ揃えてソフトさえ設定すれば、自作経験者でもADIVAのようなハイレゾPCは安くできるのではないかと。

予めスペックの高いPCパーツの選択をしてマシンパワーを上げることもできますが、ピュアオーディオの再生能力に影響したり、高熱になったり、ノイズの対策も見返りとして必要になります。

結論からすれば自作する時間や設定に費やす時間を音楽鑑賞に充てたいなら、やはりADIVAを買った方が近道というのが筆者の結論でした。

リスニングルームにはADIVAを置いて、動画の編集や3Dゲームをするなら別のパワーマシンを用意する使い分けにより、餅は餅屋でということです。

パッケージ化されたパソコンの強み

マシンパワーよりも使いやすさとクオリティ重視のADIVA K1/K10

CPU一体モデルで15万円クラスの通常の市販されているパソコンとは著しくスペックが低いことが果たしてパソコンユーザーから見て、魅力的に映るかどうかという点です。

メモリも今時8GBモデルは当然。CPUも第5世代CPUのi5やi7を積んでAdobeのPremiereなどの動画編集などにも対応するという流れからみるとADIVA K1/K10のスペックは極めてを異色といえます。

とうはいうものの、パソコンとしては、低スペックのようでも、オーディオに特化したハイレゾPCとして、低解像度の音源を自動的に192kHz/24bitへアップサンプリングして再生するアビー独自の機能「DiMO(ダイモ)」がついているなど、今までのポータブルオーディやスマートフォン用に圧縮した音源も新鮮に鑑賞できる音響製品であり、ファンレス設計によりリスニングをより楽しめるオーディオパソコンとしてクオリティは保証付きです。なにせハイレゾのマークがついてますし。

またスマートフォンで曲の選択、再生、ボリューム調整などに加えてシャットダウンもできる点では一般音響家電に近い使い方もできる点はアビーがパソコン業界を1歩リードしています。

スマートフォンでパソコンをリモコン操作できるイメージ

http://www.abee.co.jp/va/adiva/k10/fea1.phpより

今後のハイレゾオーディオパソコンの未来

オーディオ製品で、音楽の詰まったiPodやWALKMANのドックとしてスピーカーから再生したり充電したりする製品は家電量販店でよく見ます。そこから一歩進んだハイレゾPCの未来図とはどんな製品が発売されるのでしょう?筆者には、オンキヨーやSONYなどがいずれ、スティック型のPCを詰めるように接続を予め用意したハイレゾ対応オーディオを販売する未来が見えます。

アビーのADIVAシリーズではスマートフォンによるシャットダウンまでハイレゾPCを家電のように可能に設計しました。

しかし、リモコンとしてスマートフォンが使われるという流れが一般的になってくると、今度は、スマートフォンでハイレゾPCのダウンロードや再生のソフトも兼用するようになるはずです。

しかしスマートフォンにはダウンロードするためにはデータの大きさから考えればWi-Fi環境が予め用意されている必要がありますし、スマートフォンから直接NASなどに転送するには手間がかかります。

そうなるとハイレゾオーディオを楽しむには結局パソコンが必要ということになります。そのパソコンのスペックはADIVAから見るように特別なハイエンド機である必要はなく、いずれTVのHDMIに挿すだけのStick型PCで置き換わるのはそう遅からずやってくると思います。
今のところ徹底的にノイズ対策された今のADIVAシリーズを買うにはお金がかかり過ぎでしょう。さらに、ADIVA仕様に設計されたPCケースをアビーが販売し、自作PCファンが組み立てコストという人件費を自らが負担することで低コストのハイレゾPCが振動やノイズ対策まで行き届いた形で手軽に作れる将来は簡単に想像が付きます。

ハイレゾオーディオの再生ソフトはfoobarというフリーウェアですし、ADIVAを販売するに当り独自のチューンを施してあるということですから、パソコンに慣れた人であれば、必要なのはハイレゾPCを組み立るに必要なパーツの確保ということになります。

完成品と組み立てキットの両方を販売するケースはよくある話です。いずれにせよアビーとオンキヨーがコラボしたADIVAの組み立てキットのようなものが将来ニュースになる気がしてなりません。

ADIVAシリーズだけでなく、VAIOのようなとんがったパソコンメーカーがフルパッケージとしてハイレゾPCの後発モデルを出すんじゃないかと筆者は強く期待しています。

参考

foobar2000の配信サイト

以前に取り上げた特集記事 ADIVA K1/K10日本初のハイレゾPC登場アビーとオンキヨーとのセット品

2015年4月25日も参考にしていただければと思います。

スピーカーなしのADIVA K10もラインナップ

http://www.abee.co.jp/va/store/products/k10.html より

このモデルなら聞き慣れたスピーカーが活かせて嬉しいですね。余分なスピーカーも増やさないで済むのもGood!です。