15万円のiPhone6sケースThe Slitにナカタクラフトの超絶削り出しの職人技

15万円という価格で売られるiPhone6sケースの4色のモデルイメージ

http://www.squair.me/ja/iphone6s-slit より ローズゴールドのイメージにあるように
ライトニングケーブルやイヤフォンジャックが邪魔になることはないようなデザイン性にも注目です。

15万円のiPhoneケースSQUAREにまつわるコンセプトとは?

製品名 The Slit(ザ・スリット)
対応機種 iPhone 6s
素材 超々ジュラルミンA7075
タイプ カバー
構造 ネジ無し(BATTO構造)
カラー ブラック / シルバー / ゴールド / ローズゴールド
生産国 日本
定価 162,000円(税抜価格150,000円)
サイズ 本体:W71.7mm / H142.5mm / D8.9mm
パッケージ:W229mm / H229mm / D25mm
重量 本体:約36g
パッケージ:約300g
パッケージ内容 カバー上、カバー下、マナーボタン、スリープボタン、ボリュームボタン、ユーザーガイド
※各種ボタン及び樹脂パーツは、本体に組み付け済

2015年10月末日以降に発売解禁?雑誌やテレビで注目の最高級iPhone6S ケース THE SLIT

軽くて丈夫さで加工の難しい素材ジュラルミンA7075。その素材を贅沢にも削り出して作ったiPhone6s用ケースが話題です。

敢えて、PR用の動画内のセリフを英語訳から筆者なりに噛み砕いて、興味を引くようなポリシーをいくつかまとめてみます。

  • 「日本の企業はお行儀がよいというか。みんなに喜んでもらわなければならない(多くの企業が誰にでも喜ばれるモノづくりを目指す。でも、そうではないような狂ったプロダクトがあっていい。実際にやる人はなかなかいないよね。」
  • 「戦いですね。もっとも難易度の高い製品で頂点に立つモノでありながら、失敗が許されない。」
  • 「このブラック、ピンクの色を出すことは不可能だと思います。世界最高で作れるのはウチだけの技術、それくらいのクオリティなのです。」

 

刃物から広がる技術の集積、岐阜県関市から

株式会社ナカダクラフトは岐阜県関市で刃物の町に構える会社で、1998年10月創業だそうです。

資本金350万円とあります。

周囲にはトヨタ自動車など金属に関わる加工技術で周囲を唸らせる会社や工場が集まっていると聞きます。車ばかりではありません。航空技術につかわれる軽くて強い素材を扱う技術が岐阜県関市を中心に集中しているそうです。

5軸でジュラルミンを削るマシンはx千万円級の工作機械の写真画像

5軸でジュラルミンを削るマシンは高い技術の存在の証でもあるようです。

同社Webサイトを見ると素朴なデザインです。ところが、超超ジュラルミンと呼ばれる材料を削り出していくマシンもド級なのです。その1つが上の写真です。数千万円級は軽々と超える工作機械となります。

多面加工用のマシニングセンタVARIAXIS i-600は2011年にドイツで発表されたそうです。

当時の定価が3,450万円もしたのだそうです。

Masakという大正時代に創業された大手工作機械メーカーのマシニングセンタをナカタクラフトは使いこなすわけです。

とにかく刃先を使いドリルというドリルで削っていくことで欲しい形を作り出すダイナミクスを下のマシンスペックから想像してみてください。

仕様 Values
主軸 ツールシャンク形式 40
主軸最大回転速度 12000 min-1
主軸用電動機 (30 分定格) 22 kW / 30.0 HP
自動工具交換装置 刃物工具本数 30
回転軸 A軸移動量 150 °
C軸移動量 360.0000 °
移動量 X軸移動量 510 mm / 20.08 in
Y軸移動量 910 mm / 35.83 in
Z軸移動量 510 mm / 20.08 in

他にもVERTICAL CENTER NEXUSⅡシリーズというヤマザキマザックNEXUS 410B-Ⅱ/HS を使いこなす匠の集まりのようです。これもものすごい金額の設備です。

 

ナカタクラフト株式会社の社屋の様子、外見は大きめの建て売り住宅に見える写真

ナカタクラフト株式会社のWebサイトより
外見は大きめの建て売り住宅に見えるが、社屋の外見からだけでは、会社のすごさは見えてこないもの。

デザインも機能も高級感でも話題になった製造のプロセス

岐阜県のメーカーナカタクラフトという企業は一層注目を浴びることになりそうです。いくらCADなどでデータを真似されても、簡単に技術的に追随できるようなレベルではないと自信があるというのです。

最小限度の通信品質の劣化を堂々と謳うのも品質への自信の現れ!?

 

製品紹介からのアナウンス:

電波劣化が少しでも気になるお客様にはご満足いただける製品ではありませんので、ご購入をお控えください。

ヤフーオークションで神経質な入札はお断りしますという表示が見られます。電波通信の劣化については最小限減らす設計をアナウンスしつつも、あえて満足できない製品とまで言い切るのは自信の現れとも言えます。

カメラ周りの素材だけあえて別に用意し、アンテナ性能の劣化を極限にまで抑える工夫が仕込まれているのだとか。

ご満足いただける製品でないというある種の居直りに近いPR文に、むしろ誠実さを感じさせます。

 

 重そうに見えて超超ジュラルミンの塊は実は軽い

超超ジュラルミンの塊のイメージ

http://minkara.carview.co.jp/userid/1664757/blog/28659510/ より らっしーの部屋様より 塊ごと加工されて車のパーツを自作される熱いのハートが伝わってきました。

アルミ削り出しという言葉に惹かれる人が後を絶たないのはそういった贅沢な製品への尊敬に近いものがありますね。

 

航空技術に使われるジュラルミン素材の魅惑

飛行機でも使われる程丈夫で加工の難しいジュラルミン素材の加工です。削るにも相当大きな技術力がかかるというのに
約0.5mmまで薄く削る部分さえあるというのです。

5軸により、作業台そのものも傾きを加えつつ、削り出していきます。

デジタル技術がどこまで高度に挙げられても最後に手作業で仕上げるプロセスは外せないそうです。

 

最後の仕上げは手作業によって結ばれる

15万円という価格には人の手作業のプロセスをも含まれているのです。100分の1mmくらいは手で触っただけでズレやブレがわかるという技術力。機械技術と人の手作業がしっかりタッグを組み、1日に製造できるThe Slitは数台と聞きます。

量産品とは違う価格、オーダーメイドのような高級感はここから生まれているのかもしれません。

 

参考リンクなど

  • 関市のWebサイト
  •  株式会社SQUAIR代表取締役の後藤 鉄兵氏、本社東京都千代田区のニュースリリース(2015-10-5)で、

iPhone 6 / 6 plus対応のSQUAIR製品を買って、iPhone 6s / 6s Plusに機種変更した場合、hello@squair.meまで

連絡をすることで、個別対応するとのアナウンスがありました。

“お手持ちのSQUAIR製品をお送りいただき、製品内部の緩衝材を交換する形で、iPhone 6s / 6s Plusに装着できるサイズに整えてお送りいたします。”日本製Apple製品アクセサリ「SQUAIR」、iPhone 6s / 6s Plus専用ケース・バンパーを新発売のニュースリリースより引用です。

 

多くの媒体で取り上げられています。

いくつかご紹介します。

2015年10月26日には、中部日本放送のテレ(略称CBCテレビ)において番組名イッポウで放送されました。

▼お値段なんと15万円!正体は…スマホケース! (リンクはナカタクラフトフェイスブックのお知らせの投稿へ)

電子版週刊アスキー サイト内では、 15万円でもバカ売れの超高級iPhoneケースの製造工場に潜入!【カオスだもんね!】

(2015年04月03日22時30分)で特集されています。ガジェット好きにはたまらない取材内容です。

ここでつくられているiPhoneケースは量産品にもかかわらず、ひとつひとつがワンオフの試作品クオリティでつくられているというワケです。