VAIO Zの実力をMacBook Pro Retina 13モデルと比較してみたら?(中)

スタイラスペンの付属した2in1のVAIO Zのイメージ図

http://vaio.com/products/z/ 3より

今なぜMacBook ProとVAIO Zを比べるのか?

Windowsパソコンを買わず、MacBook ProなどにWindows OSを入れているユーザーをあちらこちらで見かけます。(Boot Campが有名ですね)Apple社のハイエンドノートで 普段はMac OS。必要な時だけWindows OS。MacBook の柔軟性がよく現れています。

いや、そうじゃないという方もいます。

  • MacBook Proの方が現在のWindowsパソコンよりもハードウェア性能等で市販のノートパソコンよりも優れているから。
  • あるいは、デザインや設計がMacBook Proの方が垢抜けているから。

そこで、最初からWindowsOSをインストールする目的でMacBook Proを利用するユーザーさんも少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?

そんなユーザーさんにぜひご一読いただけたらと思っています。それは、MacBook Proに負けず劣らない実力モバイルノートが発売されたからです。

VAIO Zの概要としては、前回の特集VAIO Z/(序)2in1モンスターマシンは国産パソコンでMacBook Pro級?!(2015年2月17日分)と合わせてご覧になるとより参考になると思います。こちらもよろしくお願いします。

VAIO Zを取り出すシーン BEAMSとのデザインコラボ

http://www.beams.co.jp/vaiobeams/ MacBook Airのように封筒から取り出したわけではありませんが、手提げからVAIO Zを取り出すシーン BEAMSとのデザインコラボ

MacブランドにVAIOブランドが近づいた日?!

VAIO Zの冒頭の圧倒的なレスポンスと題したキャッチコピーとその意図

  • 人間の発想を、1秒も止めたくない。
  • 人間の決断を、1秒でも速くしたい。
  • 人間の努力を、1秒も無駄にしたくない。
  • VAIOは、1秒でも速く人間に応えることこそ、
    「究極の道具」だと考えます。
  • 効率が求められる日々の作業から、
    絶対に失敗が許されない大切な仕事まで。
  • モバイルPCの域を遥かに超える、
    モンスター級の働きを実感してください。

上記のキャッチコピーから単にレスポンスの素早いスピーディなノートパソコンを作ったわけではないことがVAIO株式会社からのメッセージとして伝わってきます。

ところで素早く動作するパソコンというのは、よくクルマに例えられます。強大なエンジンを積み圧倒的な加速性能が有り、居住性にすぐれたスポーツカー。それは家が建つほどのお値段さえします。それでも私たちがそのような高級なスポーツカーを評価する時、メーカーの歴史やポリシー、クルマのフォルムやカラーバリエーションに至るまで単なる時間のスピード以外にも複数の要素を持って語られています。

今回取り上げるのはVAIO株式会社なる国産パソコンメーカーの新製品について特集するのですが、あえてMacBook Proをそのような高級なスポーツカーのようなブランド製品として尊敬し、国産のノートパソコンもここまで到達したかという言わば「足あと」を残しておきたいと考えます。

 

ノートパソコンがタブレットに変わる様子のイメージ図

http://youtu.be/EshzVDGlKNE よりVaio Z DNA 2015 Official Review から

MacBook Proは2in1パソコンではもちろんありません。スタイリッシュでかつ高級感溢れるハイエンドノートパソコンでありながら、発売時期がずっと前になるために、スタイラスペンによる手書きやタブレットの機能は外付けになります。

これはいわばVAIO Zは後出しジャンケンのようなものですから、Apple社が今後2in1ノートパソコンを発売する余地がないわけではありません。もしもMacの2in1が発売されたその時にはVAIO Zは張り合うだけの性能を残しているでしょうか?

閑話休題します。まずは、特集下部の図表で両機種の性能比較表を見て比べてください。控えめにVAIO ZのモデルはVJZ13A1とし、税別189,800円のモデルを挙げてみます。

対するMacBook Proは同じ画面サイズの13.3インチとし、175,800円の512GBのSSDモデルMacBook Pro Retinaディスプレイ 2800/13.3 MGX92J/Aを選んでみました。(価格はAppleストア直販税別価格)

2015年3月28日追記あり! 2015年3月10日の時点で 13インチMacBook Pro Retina モデルはアップグレードされました。

比較した時点が2015年2月19日のものとだったため、最新の新MacBook Proとの性能比較では変化する点があります。その点を含んだ上での比較となることをご了承願います。

CPUとグラフィック面において

旧MacBook Pro13インチの場合は、Intel Iris Graphicsを採用しているのに対してVAIO Zは、グラフィック性能がIntel Iris グラフィックス 6100のVAIO Zの性能差が光ります。

CPU性能は購入時にオプションでCore-i7モデルも選択可能ですから若干の差が出るかもしれません。VAIO ZのCPUはIntelの第5世代CPUです。

3月10日発売のMacBook Pro 13インチモデルも2コア第5世代Intel Core i5 で2.7GHz駆動最大バーストで3.1GHzと互角の性能のものとなりました。

旧モデルのMacBook Proは4世代のIntel CPUとなります。メインメモリが8Gなのは同じですが、どちらも購入時のオプションで16GBまでアップさせることができます。

追記! 第5世代CPU搭載のMacBook Pro13インチにはIntel Iris Graphics 6100が搭載され互角になっています。

解像度の方はMacBook Pro 13の方が2560×1600で僅かに上です。

ディスプレイの美しさはどちらも譲らないくらい綺麗だと予想されますが、電力消費を節約する技術では新しいだけにVAIO Zの方に分があります。

ビジネスシーンを意識したVAIO Zの背面カメラ機能とスタイラスペン対応

ペン入力によりデジタルノート/ホワイトボードや紙の資料をすぐにスキャンしてデジタル化

http://store.sony.jp/Special/Computer/Vaio/Z/index.html?s_tc=st_co_va_1101 より                            ペン入力によりデジタルノート/ホワイトボードや紙の資料をすぐにスキャンしてデジタル化

背面カメラが800万画素もあり、スマートフォンとは違い、写真サイズや構図、撮影される範囲まで13インチのモニターで確認しながらパシャパシャとメモしていく。スムーズな仕事運びが見込めます。

漫画家やイラストのプロにも使える触れ込みのスタイラスペンという意味合いで次のようにアピールしています。

セルシス社の「CLIP STUDIO PAINT」やAdobe社の「Creative Cloud」での筆圧入力にも対応

この点は餅は餅屋で、専用のペンタブレットとの比較としてはそこそこの出来であり、スタイラスペンと画面にもう少し摩擦が欲しかったり、13.3インチそのもの画面サイズの制約もあるという感想があるようです。

おそらくタブレット利用時の電子ノートでの(コンセプトデザインの共有やプレゼンなどの場面でMicrosoftのOneNoteを意識した)アピールが見られます。

プロ仕様の描き心地という点でこういう点においては外付けのグラフィック端末とのコンビネーションによるMacの方がまだ先に行っているように思えます。VAIO Zにはスタイラスペンの収納スペースはありませんので、常に携帯しているのも惜しいところではあります。

クリエイターをデスクから解放し、
第2の場所でも
レベルの創作を
可能にするために。

クリエイティブ系は5月発売予定のVAIO Z Canvasを要チェック!

リエイターをデスクから解放しようとするVAIO Z Canvas タブレットPC

http://vaio.com/products/ より

こちらの発売が予定される5月まで様子を見て比較検討されることをおすすめします。実際のプロの現場と対話して商品化する試みとしてはこちらのモデルの方が本気度は高いからです。

もっとも、スタイラスペンで直接絵が描けるMacBook Proが登場したら驚きます。驚く人たちも世界規模のはずですが?!

VAIO ZのマシンパワーならMacBook Pro Retinaへの対抗馬に十分なり得る

3インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル

http://store.apple.com/jp/buy-mac/macbook-pro より

VAIO Zにはタブレットと利用としてのセンサーの豊富さ

クラムシェル型低価格型ノートパソコンに加速度センサーがつくのは大変珍しいかもしれませんが、タブレットとしての利用には不足のないセンサー群を搭載しています。

ジャイロに始まり加速度、地磁気とセンサーを搭載しています。Windowsタブレットとして使う時にセンサー技術を利用するアプリと組み合わせることで応用性は高いでしょう。

VAIO Zがここまでの性能を出して20万円を超えたモバイルノートを発売したことは大きな試金石となり、3ヶ月、半年、1年でどれほどの値崩れを起こすのか興味が涌きます。

大枚はたいて購入したパソコンに限って値崩れをされるのはオーナーにとっては悲しいものですから。

MacBook Proの気になったのが、安売り店でもあまり大きく値崩れしていないのは流石というところです。

VAIO ZとMacBook Pro Retina 13モデルと比較してみて考えたこと

確かに物理的な2in1であるVAIO Zですが、Mac OSもWindows OS(別途購入が必要)も走ることのできるという意味ではMacBook Proも大きくとらえれば別の意味で2in1(になる余地がある)とも言えます。(もしくはハイブリッドOS化できる潜在的仕様といいますか…)

バッテリー駆動時間はVAIO ZがMacBook Pro Retina 13モデルを6時間程長く超えていること。230g軽く作られていること。これらの点を考えてもWindowsを走らせる超高速モバイルノートとしてMacBook Proに引け目を取りません。

ただし、モバイルノートとしてのフォルムはVAIO Zの方がやや無骨な印象でインテリア性としてはMacBook Proに軍配が上がると思います。さらに13.3インチモデルだけでなく15インチモデルもバリエーションがあり(グラフィック性能も向上されるモデルになり)ますが、VAIO Zに画面サイズを選択できるバリエーションは今のところはありません。

MacBook Proの方はクラムシェルスタイルの利用形態に徹していますし、VAIO Zの方は可変タブレットとしての利用シーンを併せ持つ器用さがあります。

以上のように2つのメーカーのモデルを比較してみました。今回の比較から、2機種のどちらともがそれぞれ魅力的に映れば今回の特集は成功したといえるのかもしれません。

参考)

Apple、MacBook Pro Retinaディスプレイモデルをアップデート2014年7月29日

メーカー型番 VAIO Z VJZ13A1 第4世代CPU13インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル
OS Windows 8.1 Update 64ビット OS X Yosemite(仮想OSでWindowsを導入ことも可)
プロセッサー +グラフィックアクセラレーター (統合型) インテルR Core i5-5257U プロセッサー(デュアルコア、TDP 28W)2.70 GHz (最大3.10 GHz)3次キャッシュ:3 MB /拡張版 Intel SpeedStepテクノロジー搭載/HTテクノロジー対応/インテル Iris グラフィックス 6100 Intel Core i5プロセッサ2.8GHzデュアルコアTurbo Boost使用時最大3.3GHz)、3MB共有L3キャッシュ/購入選択時にIntel Core i7に変更が可能(Turbo Boost使用時最大3.5GHz)、4MB共有L3キャッシュIntel Iris Graphics
メインメモリー
メモリ出荷時/最大 8 GB (On Board) / 8 GB (増設不可)直販購入時で16GBも選択可能 8GB 1,600MHz DDR3Lオンボードメモリオプション:16GBに変更可能
メモリー転送チャンネル デュアルチャンネル転送対応 NA
液晶表示装置
画面サイズ 13.3 型ワイド (16:9) 13.3インチ(対角)
解像度 WQHD 2560 x 1440 2,560 x 1,600
表面処理 パナソニック製αIPS液晶 グレア(防汚・指紋防止(AS)コーティング) LEDバックライトディスプレイRetinaディスプレイ:IPSテクノロジー搭載
タッチパネル 搭載 (静電式) なし
ストレージ 第二世代 ハイスピードSSD128 GB x 1PCI Express x 4 (20 Gb/s) 512GBフラッシュストレージ(PCIeベース)購入時オプション:1TBフラッシュストレージ
主な入出力
ネットワーク (有線LAN) 有線LANポートなし
USB等 SuperSpeed USB (USB 3.0)給電機能付き x 1、SuperSpeed USB(USB 3.0) x 1 USB 3ポート(最大5Gbps) x 2Thunderboltポート(最大20Gbps) x 2
HDMI 出力 x 1(最大出力解像度 4096×2160/24Hzまたは3840×2160/30Hz) 1080p解像度、最大60Hzに対応3,840 x 2,160解像度、30Hzに対応
4,096 x 2,160解像度、24Hzに対応
マイク入力 NA
ヘッドホン出力 ステレオ、ミニ端子 x 1(ヘッドセット対応) ヘッドフォンポートApple iPhoneリモート&マイク付きヘッドセットに対応オーディオライン出力に対応(デジタル/アナログ)
無線LAN  IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠Wi-Fi 適合WPA2対応 802.11ac Wi-FiワイヤレスLANIEEE 802.11a/b/g/nに対応
Bluetooth BluetoothR 4.0 準拠 Bluetooth 4.0
メモリーカードスロット SDメモリーカード スロット x 1 SDXCカードスロット
対応SDメモリーカード SDHC、SDXC対応、著作権保護機能 (CPRM) 対応 NA
セキュリティーチップ (TPM) 搭載 NA
インターフェイス インテル High Definition Audio準拠 NA
スピーカー 内蔵ステレオスピーカー ステレオスピーカー
マイクロホン 内蔵デュアルマイク デュアルマイクロフォン
フロントカメラ仕様 “Exmor R for PC”CMOS センサー搭載HDウェブカメラ 720p FaceTime HDカメラ
有効画素数 92 万画素 NA
リアカメラ仕様 “Exmor RS for PC”CMOS センサー搭載8Mカメラ なし
有効画素数 799 万画素
キーボード言語 日本語配列 JIS配列準拠(12個のファンクションキー、4つの矢印キー(逆T字型配列)フルサイズバックライトキーボード(環境光センサー搭載)
ストローク 約 1.2 mm 以前よりも浅めという声あり
ピッチ 約 19 mm 公式発表なし。19mmの可能性高し
バックライト 搭載 搭載
入力デバイス タッチパッド(ジェスチャー機能対応) タッチパッド
加速度センサー 搭載 NA
ジャイロ 搭載 NA
地磁気 搭載 NA
主な付属品
ACアダプター 付属 60W MagSafe 2電源アダプタ、ACウォールプラグ、電源コード
デジタイザースタイラス(ペン) 付属 なし
液晶保護シート 付属/- (選択内容に応じて付属) NA
クリーニングクロス NA
ワイヤレスルーター 付属/- (選択内容に応じて付属) NA
VGAアダプター 付属/- (選択内容に応じて付属) 別売/Mini DisplayPort – VGAアダプタ
LANアダプター 別売/ ギガビットEthernetアダプタ
リカバリーメディア NA
電源 リチウムポリマーバッテリーまたはACアダプター(AC 100-240 V、50/60 Hz) 内蔵バッテリー(最大9時間駆動)71.8Whリチウムポリマーバッテリー内蔵
標準バッテリーJEITA(Ver.2.0) 駆動時間 約 15.2-15.5 時間 最大9時間
標準バッテリーJEITA(Ver.1.0) 駆動時間 約 19.3- 20.2 時間 ただしJEITAによる計測方法と異なる
標準バッテリー充電時間  約 3.5 時間 NA
外形寸法 約 幅324.2 mm x 薄さ15.0-16.8 mmx 奥行215.3 mm 幅:31.4 cmx薄さ:1.8 cm奥行き:21.9 cm
本体質量 約 1.34 kg 1.57 kg